[REPORT]中村優の「ONE TOKYOランニングクリニック」 レポート
こんにちは。走るタレント中村優です。[CROSS×]では初寄稿ですね。[CROSS×]のアンバサダーとしても活動しているので、これからもたまに登場するのでよろしくお願いします!
今回は[CROSS×]ではなく、東京マラソン財団のスポーツレガシー事業チャリティ・アンバサダーとして参加した『第2回ONE TOKYOランニングクリニック』のレポートを書きます。
まず、チャリティ・アンバサダーの任務として、たくさんの方に東京マラソン財団 「スポーツレガシー事業」のことを知っていただきたいので、最初に軽く説明させてください。
スポーツレガシー事業では、「明るい未来へとつながるレガシーを遺していきたい」という想いでスポーツを軸とした新しいライフスタイルを作り、継承していくことを目指しています。
スポーツレガシー事業の活動には『夢』『礎』『広がり』『力』の4つのテーマがあり、そのテーマに沿って様々な活動が行われ、たくさんのスポーツレガシーが育てられているのです。
例えば活動の一部として、ランニングコースの整備であったり、東日本大震災の被災三県を対象とした育英事業のサポート、ダイアモンドアスリートプログラムなどの強化育成に関する事業などがあります。
【詳しくは】https://www.sportslegacy.jp/
では本題へ!
改めまして、今回参加してきたのは9月26日に開催された『第2回ONE TOKYOランニングクリニック』です。
A〜Dまでレベル別にコースが分かれており、私はBコース【レベルアップの基礎となるLSDの理論と実践】に参加しました。
フルマラソンの前の練習にはLSDを取り入れているのですが、きちんと習ったことはなかったので改めてLSDについて見直したいなと思いまして。
ランナーの方は、知っている方もいるかもしれませんが、【LSD】とは【LongSlowDistance】の略で、1km7〜8分のゆったりとしたペースで長時間(60分〜)走ることによって、毛細血管の働きを活発にし、酸素の運搬能力を高める、などの効果が期待できます。要するに長距離に強い体づくりには欠かせないトレーニングというわけです。
今ではランナーは知っていて当たり前?!のLSD理論は、ソウルオリンピック女子マラソン日本代表の浅井えり子さんを育てた佐々木功監督が日本に広めたそうなのですが、今回私が参加したBコースの担当講師は、なんと浅井えり子さんなのです!
日本にLSDを広めた佐々木監督から直々に教わった、オリンピアンの浅井さんから習えるなんてありがたい機会ですよね。
イベント当日。霧雨が降っていたので、まずは集合場所のジョグポート有明前の広場で浅井先生のLSDについて説明がありました。
ちなみに皆さんはLSDトレーニングをするときは1km何分くらいで走っていますか?
私は今までなんとなく、「ゆっくり」というワードが頭の中で勝手に《息が上がらない程度の気持ちの良いペース》に変換されてしまっていて、1km7分くらいでスタートして調子が乗ってきたら6分半くらいに上がってしまっていた…ような気がします。
しかし、浅井コーチのお話によると、「1km3分前後で走るようなトップ選手が1km7分まで落として走るのだから、普通のランナーは1km8分とか9分でいい。LSDなのに速く走りすぎてる人が多い。」とのこと。
LSDはランナーとしての器を大きく広げる作業で、それはイコール、速くそして長く走れる強い体を作るための作業なんだ!と理解できました。
速く走りたい人こそ、ゆっくり耐えるように走るのが大事なんて!
今更ですが目から鱗ですよね。
浅井えり子コーチは「ゆっくり走れば速くなる」と言う著書を出されているくらいですから。
ご興味がある方は、是非、読んでみてください。
さて、浅井コーチのためになるお話を聞いた後は外へ出て実践編。
残念ながら、外は霧雨でしたが、霧雨程度なら意外と気持ちよく走れるんですよね。
と言うことでいざ外へ。
まずは1km9分のペースで2kmラン。
私も1km9分のペースで走ったことなんてほぼないかも?!
早歩きでもついていけそうなペースです。
9分ペースに慣れない私は、(こんなにゆっくりなのに最早しんどいかも…うん、なんかしんどいぞ…あ!しんどいから逆にとレーニングになっているのか?!これで90分とか120分ってかなりの忍耐力がいるな…)
なんて霧雨を浴びながらぐるぐると考えて走っていました。
浅井コーチ曰く、このゆっくりのペースで正しいフォームを意識して身につけていく、とのこと。
2km走った後に、走る時におしりや腿裏などの大きな筋肉を使えるようになるためのトレーニングや動きづくりをしてから、さらに2kmをまた1km9分ペースで走りました。
1km9分。
こんなの散歩じゃん?余裕じゃん?とお思いですか?
正直なところ私は、ペース上げたくなるのを抑えて耐える走りをすることは、逆にある意味ハードだなと感じました。
ですが、体がポカポカして血が巡るのを感じられ、「毛細血管が頑張ってくれている!これこそが本物のLSD!」と思うと頑張れる気がしました。
だって真逆のようですが、「ゆっくり走れば速くなる」ってオリンピアンが仰っているのだから。
私はベストタイムを狙うような速い走りは今はしていませんが、マラソンを余裕を持って楽しく走るためにも、強くはなりたいですからね。
今後のLSDトレーニングでは、勝手に『息が上がらない気持ちの良いペース』に変換せず、フォームを意識しながらじっくり耐えるLSDをしよう!
そう思えました。
浅井コーチ、ありがとうございました!
最後にお土産として、東京マラソン2021チャリティ寄付先団体の一つである、そらぷちキッズキャンプさん×山崎製パンさんがコラボした『そらぷちキッズキャンプ・チャリティ菓子パン』をいただきました。
せっかくなので雨に濡れたままですが、先日オープンしたばかりの「東京マラソンミュージアム」のフォトスポットで記念撮影☆
次回、11月7日(土)に第3回ONE TOKYOランニングクリニックがありますので、ご興味がある方は是非、ご参加してみてください!
https://onetokyo.org/static/index/pageid/clinic201107
また、久しぶりのファンランイベント《中村優とはしろう》が12/5土に復活です!
今回は、計測会となっております。
よろしかったら、こちらにも参加してみてくださいね。