初心者からエリートまで、一足は持つべき 超“スムーズ”シューズ!ミズノ「Wave Rider 25」実感レビュー
こんにちは! 子どもの頃は持久走ビリッけつだったのに、いまはランニング大好きライターの岩谷です。
ランニングシューズって本当にたくさんあり過ぎて、自分に合う一足を見つけるのは難しいもの。
特に、これからランニングにチャレンジしようという[CROSS×]メンバーの皆さんは、何が違うの? どれを選んだらいいの?・・と、迷える子羊状態なのではないでしょうか。
そんな皆さんに自信を持っておすすめしたい一足がありました。今回はそんな超おすすめランニングシューズのレビューです。
新時代の「スムーズな走り」って何だろう?
ランニングを始めるにあたって、最も重要かつ欠かすことのできないギア、それがランニングシューズです。
いろんなシューズを取っ替え引っ替え履いて試せるならいいのですが、数あるランニングシューズの中から、ましてや初心者が自分にぴったりのものを最初の1足として選ぶのは至難の業。
そこで、どうせ一足しか買えないんだったら「もうこれに決めちゃいましょう!」。そう自信を持っておすすめできるシューズ、それがミズノ「Wave Rider 25」(ウエーブライダー25)というわけです。
「Wave Rider 25」は長く愛され続けている、ウエーブライダー・シリーズのその名の通り25代目(発売25周年)のモデル。
キャッチコピーは「“スムーズな走り”は新時代へ。」
さらに“スムーズ”な走りを追求した、ミズノランニングのフラッグシップとのこと。25周年モデルということで、“新時代へ”という歴史を感じさせるキャッチーなワードが使われていますが、シューズの特長はというと、“スムーズ”という極めて普通の表現。
“速く”とか“弾む”とか、ランニングシューズにありがちな強気な表現ではなく、比較的守りの姿勢っぽい。さすが日本を代表する誠実なスポーツブランド。誇大な表現は控えていらっしゃるかなとも思ったのですが、この“スムーズ”こそが、走るという行為においていかに大切なことなのか、それを「Wave Rider 25」が教えてくることとなりました。
走らずとも想像できる心地よい走り
通常、ランニングシューズは実際に走ってみなければわからないもので、場合によっては、10キロくらいは走らないとわからないよね、というのが普通です。
しかし「Wave Rider 25」は足を入れたその瞬間に「あっ、これいいね!」「いい感じに走れそう」と、走る前に自分が気持ちよく走っているシーンを想像できてしまう、そんなシューズなのです。
それは、足を入れるときに当たるベロの履き口が、アッパーの裏面と一体化しズレを軽減する「ガセットタング」という構造になっているということもありますが、それだけではない、足全体を優しく包み込んでくれるような感触。
厚底シューズにありがちなフワフワした感じではなく、比較的カッチリとした安定感はあるのだけれど、足全体としては「じんわりと支えてくれているなあ」という安心感があるのです。
「Wave Rider 25」に足入れをして立っているだけで、腕の良い整体師の手で足全体の施術でも受けているような心地良さ。だから、走らずとも、走っているシーンまで想像できてしまうというわけです。
どんな走り方でも変わらないクッショニングと安定性
というわけでいよいよ実走レビュー。
走ってみるとやっぱりイメージ通り、いやイメージをはるかに超えたもの。
それは走り出してすぐに感じることができました。ひとことで言うならば、シューズに足を踏み入れたあの感触そのままに、どこまでも走り続けることができるという感じ。ひとりでに左右の足が交互にリズムを刻んでくれるのです。
ホントに心地よいというひと言に尽きるのですが、それを裏付けるのが「ミズノエナジー」という名のクッショニング素材なのでしょう。
ミッドソール全体に採用され、柔らかく、しかも反発性に優れ、前モデルに比べ、柔軟性約17%、エナジーリターン率約15%向上しているといいます。
昨年モデルに比べて、これだけ進化しているわけですから、25年間という歳月の中でミズノさんがどれだけこのモデルに対して思い入れを持って進化させてきたのかということがうかがえます。
また、心地よい反発でリズムを刻んでくれる一方で、グラつくことなく脚にやさしく安定感のある着地。この安定感こそが「ミズノウエーブ」の賜物。
アウトソールにサンドイッチされ、波板状の形状でその存在を主張するプレートです。
これもまた25年前から改良に改良を重ねて進化続けているというわけです。その安定感は抜群で、どんなにスピードを上げて走っても、ブレることはありません。
通常ランニングシューズは、それぞれ良い特性を持っている反面、ゆっくり走るとちょっとね・・・とか、スピードを上げるにつれて、ここのところがちょっと・・・などなど、多かれ少なかれマイナス面も感じられるもの。
プラスの面とマイナスの面を天秤にかけて、それでも良い面が勝るからという計算の結果購入するのが普通です。
しかし、この「Wave Rider 25」は、ゆっくり走ろうが、早く走ろうが、クッショニングも安定感もまったく変わることなく、どんな状態でも走るという行為そのものを心地よくしてくれる不思議な力があるなと感じました。
「スムーズ」こそがランニングの基本だ!
初心者が楽しく走る習慣を身に着ける、そして正しい走り方を身に着けていく。そのための条件が「Wave Rider 25」にはすべて揃っています。
初心者の皆さんが、どのシューズを買うか迷っているなら、とりあえず「Wave Rider 25」を買うべし。それが結論です。
ミズノさんのHPでは「フルマラソン5時間以内目標」のランナー向けとされていますが、まったくそんなことは関係なく、サブ4狙いのランナーが、気持ちよくキロ5分30秒のペースを刻む目的でも、エリートランナーがストレスなくジョグをする目的でも、走力関係なく初心者からエリートランナーまで、走る人なら誰にでもおすすめできるシューズだと思います。
そういう意味で、最初に“スムーズ”という表現が極めて普通と言ってしまいましたが、なるほどスムーズという特性こそが、すべての走るという行為を行う上で何よりも大切なことなのだなあと改めて実感させられた次第です。
ランニングに真摯に向き合ってきたミズノさん。その集大成ともいえるフラッグシップ・モデル、それが「Wave Rider 25」なのだなあと納得したのでありました。
[製品情報]
ウエーブライダー25[メンズ] ※2E相当の方向け
価格: ¥14,850 (本体価格¥13,500)
品番: J1GC2103
カラー:ブルー×グレー×ピンク、イエロー×ブラック×レッド、ブラック×グレー×ブルー、オレンジ×シルバー×ブラック
サイズ:25.0㎝~29.0㎝ ※ブラック×グレー×ブルーのみ 24.5cm~29.0cm、30.0cm
ウエーブライダー25 SW[メンズ] ※4E相当の方向け
価格: ¥14,850 (本体価格¥13,500)
品番: J1GC2104
カラー:ブラック×ブラック、ブルー×シルバー×ブラック
サイズ:25.0㎝~29.0㎝ ※ブラック×ブラックのみ30.0cmあり
ウエーブライダー25[レディース] ※2E相当の方向け
価格: ¥14,850 (本体価格¥13,500)
品番: J1GD2103
カラー:ブルー×ホワイト×ネイビー、ブラック×グレー×ブルー
サイズ:22.5㎝~26.0㎝
ウエーブライダー25 SW[レディース] ※4E相当の方向け
価格: ¥14,850 (本体価格¥13,500)
品番: J1GD2106
カラー:ピンク×ホワイト×ネイビー、ブラック×ブラック
サイズ:22.5㎝~26.0㎝
ウエーブライダー25[ユニセックス] ※2E相当の方向け
価格: ¥14,850 (本体価格¥13,500)
品番: J1GC2108
カラー:ホワイト×ブラック×シルバー
サイズ:22.5㎝~29.0㎝
[ミズノ ウエーブライダー25 ホームページ]
https://www.mizuno.jp/running/waverider/