「反発性」ではなく「反発弾性」 弾むように走れるランニングシューズ! ニューバランス「FuelCell PRISM v2」実走レビュー

こんにちは! サブ4復帰を目指す、ランニング大好きライター岩谷です。

走りたいのに足が痛くて走れない。初心者、ベテラン問わず、ランナーなら誰しも直面したことがある悩みなのではないでしょうか。
ケガせず楽しく走り続けるためにも、シューズ選びは大切ですね。かくいう私も足のケガで走れない日々を過ごした経験もあるので、シューズ選びには慎重になっています。そんな私にとって、ちょっといいシューズを見つけたのでご紹介します。

「ブレずに弾む」そのキャッチコピーに期待感!

そのシューズは、ニューバランス「FuelCell PRISM v2」(フューエルセル プリズム ブイツー)。
2020年に発売されたFuelCell PRISMの2代目ということになります。メーカーのキャッチコピーは「ブレずに弾む」。つまり安定してスピードが出せるシューズということでしょうか。

「FuelCell」(フューエルセル)とは、ニューバランスがスピードをテーマに開発し、反発弾性と軽量性を両立したランニング用ミッドソールの素材。

このミッドソールを使用した「FuelCellシリーズ」としてはスピードにこだわり、より反発を生むカーボンファイバープレート搭載の上級モデル「FuelCell RC ELITE」「FuelCell TC」などがラインアップされていますが、この「FuelCell PRISM」は、ミッドソールにメディアルポストという構造をプラスして、内側への倒れ込みを抑え、より安定感を増した位置づけのモデルだそう。

余談ですが、私のケガ(変形性足関節症/足首)は、内視鏡手術を必要とする結構大きなもので、術後まともに走れるようになるまでには約半年を要しました。やっとの思いで復帰を果たし「もうケガなんかしたくない」と、最初に選んだシューズは、「ケガゼロを目指す」というキャッチコピー。そのシューズは期待通り、不安の残る足首にもやさしく、リハビリランの友として重宝しました。

しかし足の調子が良くなってきて、もう少しスピードを出してもいいかなというときには、少々重量があり物足りなさを感じていたのです。そこで、出会ったのが、この「FuelCell PRISM v2」。「ブレずに弾む」まさに足首に負担をかけずに、弾むように走れたらという私の願いを叶えてくれそうなシューズだったのです。

厚底シューズらしからぬ安定感にペースアップ!

厚底シューズ全盛の昨今、各社よりさまざまなモデルが発売されていますが、スピードが出てクッション性は抜群でも、着地時にフワフワし過ぎて足首がぐらつき、足の痛みを誘発する事例も少なくないという話をよく聞きます。

「FuelCell PRISM v2」も厚底シューズの部類に入るのでしょうが、履いてみての第一印象としては、さほどフワフワした感じはしないなといったところ。むしろ、しっかりと踏ん張れるなあという印象です。 あまりのしっかり感に、厚底シューズなのにその恩恵を受けられるのかなあ?と半信半疑で走り出してみると、これが意外によく弾む! 

「反発性」ではなく「反発弾性」というミッドソール「FuelCell」の真骨頂なのでしょうか。ゆっくり走っているときは、それなりに心地よくふわりと衝撃を受け止め、さらにスピードを上げていくと、今度は弾むように前へと進む感覚。着地時もぶれることなくしっかりと踏ん張れて、次の蹴り上げへと足が回転していくイメージです。

ソール全体は触れてみると柔らかいのですが、内側の土踏まずの部分だけが少々固めの「メディアルポスト」という構造。これが安定性をサポートしているのだということがわかります。

心地よく走っていると「あれ?自分の足、こんなに回転したっけ?」と思っているうちにうちピッチも上がり、普段ほぼ走ることのないキロ3分台までペース上がっていて少々驚くほどでした。

アウトソールのグリップ性能も相まって、特にカーボンプレートなどは入っていないのに得られるこの感覚は、「FuelCell」の「反発弾性」の賜物なのでしょう。

まさに、新しいバランス感覚をもたらすランニングシューズ

もうひとつ感じたのは、下ろしたてで、まだあまり足に馴染んでいないはずなのに、気持ちよくそこそこのスピードを維持できるなあという印象。言い換えるならば履き心地が抜群に良いということ。

まず、アッパー素材は「エンジニアードメッシュ」。つまり、ランニング時の足の動きを考えた変則的な編み方が、柔らかな足へのアタリと通気性に貢献。また、かかとに接する部分も肉厚で、シューレースを程よく締めることで心地良いホールド感が得られ、快適な走行感覚もたらしているということを実感できました。

ここで思い出したのは、ニューバランスという会社の生い立ちです。アーチサポートインソールや偏平足などを直す矯正靴の製造会社として、米国ボストンで誕生したニューバランスの社名の由来は、履いた人に”新しい(new)、バランス(balance)”感覚をもたらすということ。まさにこのシューズ作りの精神が、「FuelCell PRISM v2」にまで脈々と受け継がれてきたのでしょう。

ミッドソールの「FuelCell」をはじめ、すべてのパーツがバランスよく調和し走っていて心地良い、そんな新しいバランス感覚をもたらしてくれているのだなあと、ちょっと大げさですが思ってしまいました。

全ランナーにおすすめしたいオールラウンドシューズ!

今回出会った「FuelCell PRISM v2」は、さまざまな場面、さまざまなスピードで気持ちよく履けるシューズだということがよくわかりました。足のケガから手術を経てのリハビリラン。そしてサブ4復帰、あわよくばサブ3.5を目指そうという今の自分にとっては、まずはケガをしないということが第一で、そして少しはスピード練習も取り入れていきたい。そんな自分のニーズに「FuelCell PRISM v2」は十二分に応えてくれそうです。

そういう意味でも、このシューズは、ランニング初心者の最初のシューズから、サブ4クラスのレース用、そしてエリートランナーのジョグ用に至るまで、あらゆるランナーが買って損はない。すべてのランナーにおすすめしたいランニングシューズ、それが「FuelCell PRISM v2」といえます。

実は私、ニューバランスのシューズというのはほとんど履いたことがなかったのですが、今後の選択肢としてニューバランスは大いにありだなと実感しました。いままで履かないでいて、ホントにごめんなさい!といった心境です。

[製品情報]

FuelCell PRISM M <Men>
カラー\LW2(WHITE)、LB2(BLACK)、LG2(BLUE)、LY2(MOUNTAIL TEAL)
価格:13,200円(税込)
ウィズ/サイズ:D/25.0~29.0cm ※LB2のみD,2Eの展開があります

FuelCell PRISM W <Women>
カラー:LP2(PINK)、LB2(BLACK)、LM2(SILENT GRAY)、LV2(VIOLET)
価格:13,200円(税込)
ウィズ/サイズ:B/22.0~25.5cm ※LB2のみB,Dの展開があります

[FuelCell PRISM ホームページ]

https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEfuelcell-prism

【製品のお問合せ】
ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-7120



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