[コラム×計測工房]ランニング大会の計測について知っていますか?
どうやって計測しているの?
皆さん、始めまして、計測工房の代表取締役の藤井と申します。
計測工房はランニング大会などのスポーツ大会のタイムを計測する会社です。
ご縁があって[cross×]にて計測にまつわる話を書かせていただくことになりました。
さて、皆さんがランニング大会に参加される時、皆さんのタイムや順位はどうやって計測されているのかというお話をさせていただきます。
参加人数が10人しかいないという小さな大会であれば、スタッフが手でストップウォッチで計れば大丈夫かも知れませんが、人数が1,000人、10,000人となると、ストップウォッチではとても無理です。
ICチップを使った計測
そこで使われるのがICチップ。
多くのランニング大会ではICチップによる計測が導入されています。ランニング大会で使われるICチップの種類はざっくり2種類あって、「ゼッケンに装着されているICチップ」と「シューズに装着するICチップ」です。
上記写真はゼッケンの裏面に装着されたタイプのICチップです。ゼッケン裏面に付いている青いプラスチックの物体がそうです。10g以下の重さなので付けていても気になりません。
さて、レースがスタートしました。
日頃のトレーニングの成果は発揮できるでしょうか。頑張りましょう!
ようやくゴールが見えてきました。
ゴール!
よく見るとゴール地点の地面には何か黒いマットが設置されています。
実はこれがタイム計測用のアンテナマットです。ICチップがこの上を通過するとタイムが計測される仕組みになっています。
ゴールするとその場で自分のタイムと順位がわかる
ゴールすると隣りのテントで完走証(記録証)と呼ばれる用紙を受け取れる大会がよくあります。完走証(記録証)には自分の名前やタイムや順位が印刷されていて、自分の結果がすぐにわかります。実はこれもICチップで計測したデータがそのまま印刷されている仕組みです。
ちなみにこの完走証(記録証)は私自身が大会に出場した時のものです。
2019年にトレイルランニングと呼ばれる山を走る大会に初めて出場しました(ちなみに私は学生時代は陸上の長距離ランナーでしたが、その後21年のブランクを経てランニングを再開)。
速く走る人にとっても、遅く走る人にとっても、自分の結果は気になります。ゴールしたらその場ですぐに自分の結果がわかるというのは嬉しいサービスです。
なお最近は紙の完走証(記録証)を発行するのではなく、WEB上で(スマホで)すぐに結果が見られる大会もあります。
大会の円滑な運営に計測は役立っている
それから、速い人しか関係がないと言われてしまいそうですが、大会では上位に入賞すると表彰式で表彰状がもらえます。
表彰式で手渡される表彰状もICチップで計測されたデータを使って速やかに印刷されています。
そして、自分のタイムや順位だけではなくて、全体の結果一覧も気になるところです。
大会の会場には速報掲示板のようなブースがあり、結果一覧表が貼り出されています。これもICチップで計測されたデータが速やかに出力されています。なお、近年はWEB上で(スマホで)結果一覧が見られる大会も増えてきています。
と、ここまで見てきたように、ランニング大会ではICチップを使用した計測がおこなわれていて、その計測データがスムーズな大会運営に活用されています。計測工房ではこのような計測のサービスを各地の大会に提供しています。
皆さんもランニング大会に出場する機会があったら、ICチップの存在を少し思い出していただけると嬉しいです。
ちなみに[cross×]の過去のコラムでも取り上げられたスマイルマラソンもICチップによる計測を導入していますので、スマイルマラソンに参加される際はその計測もチェックしてみてください。
タイム計測のプロフェッショナル 計測工房