シューズのリサイクルが実現可能!ASICS「NIMBUS MIRAI」発表会レポート

CROSS✘編集部です。
2050年までに温室効果ガス実質排出ゼロを掲げているアシックスが、シューズに使われている材料を容易に分別しリサイクルできるようにしたランニングシューズ「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」を4月12日(金)から、数量限定で発売すること発表しました。

「NIMBUS」は、ラテン語で「雲」を意味するもので、雲の上を走っているような快適な走り心地を体現します。アシックスランニングシューズの中でも代表的なシリーズで、今回は「NIMBUS」シリーズに、リサイクル要素が加わった新しいシューズとなっております。

シューズはリサイクル「できない」から「できる」へ
「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」について


コンセプトは、「シューズはリサイクル「できない」から「できる」へ」。
一般的なシューズは、リサイクルが難しく、どれだけ愛用していても最終的にはゴミとして捨ててしまうことがほとんどです。世界では年間約2,000万トンのシューズが廃棄され、行き着く先は焼却か埋め立て。その背景として、アッパーとソールが分解できないことや、複数の異素材を使用するため、素材ごとに分解することが困難であるなどの課題があります。

(写真:ニンバスミライのパーツと素材)


それらを解決するために、アシックスは完成までに3年7ヶ月もの時間を要し、開発に取り組みました。
1つとして、接着強度はそのままで、熱を加えることで分解可能にする接着剤を独自で開発。その接着剤を用いることで、アッパーとソールの分別を可能にします。

また、アッパーを100%ポリエステル素材で構成。パーツごとに分解するなどの作業を削減でき、高い精度での再生が可能となります。すでにアシックスでの試験において、リサイクル処理されたアッパー素材の 87.3%が新たなポリエステル素材として再生され、再製品に使用できることが確認されたとのことです。

さらに、リサイクルシステムを整備するために、アメリカのリサイクル企業とパートナーシップを結んだことで、購入者もリサイクルに参加しやすい環境を作り出しました。

お客様の協力あってこその取り組み


今回の開発を完成させるために、最も重要なことは、
”ランナーの皆様に履き終わったシューズの回収活動に参加していただくこと。”
商品のシュータンや、シューズBOXについているQRコードから集荷依頼情報を読み取り、使い終わったニンバスミライを送ることで、シューズの回収活動に協力できます。

お客様にこの回収活動に参加していただくことで、リサイクルのループが初めて完成するとのことでした。

「機能性」×「デザイン性」×「サステナビリティ」


サステナビリティシューズの開発の中でも、「機能性」と「デザイン性」は絶対に崩さないのが、アシックスとしてのプライド。「NINBUS(ニンバス)」シリーズだからこその履き心地の柔らかさや、高いクッション性、窮屈さのない密着感など、快適さを落とすことなく、サステナビリティの要素を加えた革新的なシューズとなりました。

そこには、「サステナビリティだから履くというわけではなく、快適だから履く。最後まで使って欲しいという思いもありますので、最終的にどうしても手放さないといけないというときに、リサイクルしてほしい。」といった開発者の思いがありました。「機能性」への強い自信を感じます。

デザインに関しては、環境に優しいことを伝えるために、あえてポリエステル素材そのものである”キナリ色”を採用したとのこと。自分の生活に馴染みそうな安心感のある色合いです。

商品情報


「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」

発売日:4月12日(金)
販売店:アシックスラン 東京丸の内、アシックスフラッグシップ原宿、アシックスストア大阪、アシックスオンラインストア
メーカー希望小売価格:22,000円(税込)
公式サイト:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/mirai


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